*メールマガジン「おおや通信 87」 2012年8月4日


 故郷の山形県朝日町で地域おこしのNPO「ブナの森」を旗揚げしてから2年半。準備を重ねてきた最上川縦断カヌー探訪の第1回大会をようやく開催することができました。これまで物心両面で支えてくださった皆様に、あらためて深く感謝いたします。

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 カヌー探訪は7月28日(土)、29日(日)の両日、開かれました。真夏の太陽がギラギラと照りつける中、1日目は21人、2日目は22人が最上川の中流域(長井市?白鷹町?朝日町?大江町?寒河江市?中山町)の53?メートルをゆったりと下り、最上川の流れと景観を堪能しました。都合で1日目だけ、あるいは2日目だけ参加した方もいらっしゃいますので、実際に川下りを楽しんだ方は24人でした。これを30人余りの陸上スタッフがサポートしました。

 参加者は山形県内のカヌーイストにとどまらず、東京や埼玉からも駆けつけてくださいました。朝日町の周辺には鉄道の路線がありません。「最上川のこの辺を下ってみたくても、アクセスがあまり良くないので挑戦できませんでした。今回の企画で、ようやく念願が叶って下ることができました」と言ってくださった方が何人もいらっしゃいました。

 最上川の中流には、朝日町に上郷ダム(最大出力1万5000?ワット)という大きなダムがあり、カヌーで一気に下ることはできません。このため、上郷地区で一泊して2日かけて川を下るイベントになりました。上郷地区の方々には棚田米で作ったお握りや山形名物の芋煮、収穫したばかりのジャガイモやサヤエンドウを使った味噌汁などの食事を提供していただきました。「山形らしい食事」と、とても好評でした。また、ダムの下流にある赤釜(あかがま)地区の皆様にも全面的に協力していただきました。

 「ブナの森」が調べた範囲では、カヌーによる50キロを超える川下りは、北海道の天塩川カヌーツーリング(150キロ)と釧路川カヌーレース(100キロ)に次ぐ、日本で3番目に距離の長いカヌーイベントとみられます。来年以降も7月末に開催して実績を積み、将来は少しずつ距離を延ばして、最上川が日本海にそそぐ酒田市になんとか到達したいと考えています。

 そのためには、最上川の中流や下流のカヌー愛好者とネットワークを築いて連携する必要があります。その意味では、今回のカヌー探訪に山形市や酒田市、鶴岡市のカヌーイストが多数参加してくださったのは、心強いかぎりです。第1回の成果と課題をしっかりと総括して、来年のカヌー川下りに備えたいと考えているところです。今後とも、ご理解とご支援をよろしくお願いいたします。

 *朝日町のホームページに、カヌー探訪の記事と写真が掲載されました。次のURLをクリックしてください。
http://www.town.asahi.yamagata.jp/